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「れ」から始まる水道用語

レジオネラ菌
レジオネラ菌(Legionella)は、環境中に広く存在する細菌の一群で、特に水中環境に生息しています。レジオネラ菌は、適切な条件下で増殖することができ、湿度が高く温水供給や冷却塔、温泉、スパ、空調システム、または家庭のシャワーヘッドや蛇口などの水源で見つかることがあります。
以下は、レジオネラ菌に関する主な特徴とリスクについての説明です

●感染源
レジオネラ菌は、感染源として特に水冷却装置、温水供給設備、空調システム、水道管、温泉、スパ、プール、シャワーヘッド、蛇口などの水源で見つかることがあります。これらの場所での感染が最も一般的です。
●感染経路
通常、人はレジオネラ菌を吸入することによって感染します。感染源の水滴や微粒子が空気中に浮遊し、人がこれを吸い込むことで感染が起こります。水中浸入性肺炎(Legionnaires' disease)やポンデローサ熱(Pontiac fever)といった疾患が関連しています。
●疾患
レジオネラ菌に感染した場合、症状は軽度なものから重篤なものまでさまざまです。一般的な症状には高熱、咳、息切れ、筋肉痛、頭痛が含まれます。レジオネラ症候群(Legionellosis)の一種である「水中浸入性肺炎」は、重症で入院が必要なことがあります。
●予防
レジオネラ菌の感染を予防するためには、感染源からの曝露を減らすことが重要です。感染を防ぐために次のような対策が取られます
・水冷却装置や温水供給設備の定期的な清掃と保守。
・適切な温度設定(水温や温水供給設備の温度を高める)。
・水道水や温泉の処理と浄化。
・人々が水滴や微粒子を吸い込まないような工事現場や環境での作業の際の保護策の使用。
・治療 感染した場合、早期の診断と適切な抗生物質の投与が治療の鍵となります。感染が進行する前に治療を始めることが重要です。

緊急性が高い感染症であるため、特に建物や施設の管理者、保健機関、水供給業者は、レジオネラ菌の予防と感染拡大の抑制に対する注意を払うことが重要です。



冷凍機
冷凍機は、熱を移動し、空間や物体を冷却するために使用される機械です。主に以下の3つの要素で構成されています冷媒、圧縮機、冷却コイル。
以下は、冷凍機の基本的な機能と動作についての説明です

●冷媒
冷凍機内で熱を移動するための媒体です。一般的な冷媒には、フルオロカーボンやアンモニアなどがあります。冷媒は低温・低圧の状態で蒸発し、室内または物体から熱を吸収してガスに変化します。そして、高温・高圧の状態で圧縮機に送られ、冷媒を冷却するための冷却コイルに送り出されます。
●圧縮機
冷媒を圧縮し、高温・高圧のガスに変える役割を果たします。これにより、冷媒の温度と圧力が上昇し、熱エネルギーが冷却コイルに効率的に移動します。圧縮機は冷凍サイクルの中心的なコンポーネントであり、さまざまな種類の冷凍機に使用されています。
●冷却コイル
冷却コイルは、冷媒を通すチューブやフィンで構成され、室内や冷却対象の物体を冷却するために使用されます。冷媒がコイル内で膨張し、蒸発する際に熱を吸収し、室内から熱を奪います。冷却コイルは冷蔵庫、エアコン、冷凍庫などさまざまな冷却装置に内蔵されています。

冷凍機の動作は、基本的には冷媒の蒸発と圧縮を繰り返すサイクルで構成されています。このサイクルにより、室内または物体から熱を吸収して、冷却された空気や冷却水を供給します。冷凍機は、食品の保存、建物の空調、医薬品の冷凍、産業プロセスの制御など、さまざまなアプリケーションで使用され、現代社会において欠かせない設備となっています。


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